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英国元軍人のリチャード?ディ氏が本学に来学し、学生と交流しました


学生活動

 第二次世界大戦のインパール作戦に従軍し「抗命の軍将」(撤退の判断により兵士の命を救った軍将)として知られる佐藤幸徳中将が、酒田市の隣町である庄内町(旧余目町)出身である縁で、その墓参のため10月13日から庄内町を訪れていた英国元軍人リチャード?ディ氏(97)とビルマ作戦協会会長のマクドナルド?昭子氏など関係者9名が10月14日(金)本学を来学し、国際教養コースの教員と学生8名にインパール作戦の歴史や平和について思いを語りました。

 リチャード氏の来学は初めてで、マクドナルド氏が来学するのは2010年以来13年ぶり2回目。リチャード氏はコヒマの戦いの終盤現地に派遣され、その後、シンガポールとマレーシアの紛争に参戦しました。第二次大戦後すぐに、京都に約5ヶ月間駐屯。現地の治安維持に努めたそうです。
 今回の訪問についてリチャード氏は、「軍人として日本に駐屯していた際は、観光や市民との交流はできなかった。今回の来日では、一般の方とも交流できるので嬉しい。来日して、改めて“日本は美しい国”だと感じている。戦争が終わって本当に良かった」と話しました。リチャード氏の話を受け神田学長は、「交流会は、学生たちの国際交流を進める上で、またとない機会。近年はインターネットの普及でオンラインでも対話ができるようになったが、対面で話すことでより濃密な時間になる。今後も良好な関係を築いていきたい」と歓迎の意を表しました。

 国際教養コースの学生との交流会で、マクドナルド氏は、インパール作戦の歴史、ビルマ作戦協会の活動、リチャード氏について説明。「戦争では、対立する国と政治的にも軍事的にも全く関係ない国(第3国)の領土が戦地となり、被害を与えた。戦争での和解は、対立した国はもちろん、戦地となった国の人々とも政治や経済、文化を通してつながることが本当の和解だと思う」と話しました。

 大沼蘭さん(4年)は英語で、「広島や酒田で空襲があったことは知っていたが、自分自身は、戦争経験も死に直面するような体験もしたことがない。戦争の歴史を知り後世に伝えていくことは重要だと思うが、リチャード氏は平和の大切さをどう伝えていきたいか」と質問。リチャード氏は、「10代半ばに徴兵され、人を殺すための訓練をした。人を憎んだりいじめることもできなかった自分にとっては、非常に辛い体験だった。戦争を経験して、“相手を憎むことは自分を傷めること”だと感じた。戦争を経験したイギリス人のなかには、日本を死ぬまで憎んでいる人や、戦争を語らずそのまま亡くなってしまう人もいる。戦争の和解活動を通して、平和の素晴らしさを後世に伝えていきたい」と思いを語られました。

 学生たちは、最後まで関係者の方々の話に耳を傾け、戦争や平和について真剣に考えている様子でした。来学していただいた関係者の皆様、ありがとうございました。本学では今後とも、このような学びの機会を大切にしていきたいと思います。